ベーカリー&テーブル 東府や 足湯カフェ
時間がなくて通り過ぎただけの気になるカフェにやっと行くことができた。
伊豆最古の温泉(らしい)吉奈温泉にある「東府やResort&Spa-Izu」内の足湯カフェ。
車を停めて外に出た途端、辺り一面緑色の絵具をふんだんに振りまいたような木々と零れ落ちる陽光が溢れる。。
初夏の陽射しが眩しくて思わず携帯を持つ手を額にかざし駐車場を下る。
庭園の芝広場が目の前に広がり、塩梅の良さそうな場所にはパラソルを従えたリラックスチェアやベンチが見える。
自然の真ん中にあるベーカリーショップに入る。
酵母や小麦粉にこだわったパンが並んでおり、甘く香ばしい匂いが鼻腔を蕩かす。
クロワッサンチーズカレーウインナー、マロンショコラクリーム、クリームパンのブリュレ、洋ナシやダークチェリー、苺のブリュレ、米粉のカレードーナツ・・・どれかを選ぶなんて難しすぎる!
ランチタイムをとうに過ぎていたので、うだるような人混みもなくスムーズにプレートランチを注文することができた。
・やわらか牛肉のシチューと地場野菜サラダのプレートランチ、メインはほろほろに煮込んだビーフシチュー、器はカンパーニュ。フレッシュサラダとドリンク付き
・スープセットはシェフおススメのパン3種にスープとフレッシュサラダ、ドリンク付き
ワイヤレスチャイムを受け取り外に出る。藤棚の葉重なりが直球の暑さを和らげる。
目の前には山々から流れる水を湛えた水盤があり、青い水面に陽の欠片が揺れて美しい。
その水盤を臨むようにカウンターが設置されていて、足湯を楽しめる人気席をに腰を下ろした。
天気が良すぎて足湯が熱くさえ感じる。タオルの無料貸し出しがあるのも嬉しい。
容赦ない暑さに降参したら藤棚の下のテラス席に移動。庭園のどこで食べても自由なのが気分をあげる。
隣席で足湯を楽しんでいた女性の目の前に連れの男性がバーガーセットを置く。
プレートから零れんばかりのフライドポテトに羨望のまなざしで見ているとチャイムが鳴った。
受け取ったランチプレートをテーブルにのせるとビーフシチューやスープの上に木漏れ日がちらちらと揺れる。
とろとろに煮込まれたビーフシチューの肉を口に放り込むと、深いコクのある塊がほろりと解けた。
スープもサラダの自家製ドレッシングまでもみな輪郭がはっきりとした味わいで好みだ。
「ここのパンぜーんぶ制覇したいね」
などと言ってみたりして。